Q1. 相関係数ってなんですか?
A1.
相関係数とは、2つのデータの間に「どれくらい関係があるか」を示す数値です。
たとえば「気温が上がるとアイスの売上が増える」ような関係を数値で表します。
値の範囲は -1から+1 で、以下のような意味になります。
- +1 に近い → 強い正の関係(片方が増えると、もう片方も増える)
- 0 に近い → 関係がない
- -1 に近い → 強い負の関係(片方が増えると、もう片方は減る)
Q2. どうやって計算するんですか?
A2.
相関係数(ピアソンの積率相関係数)は、以下のような式で計算されます。

とはいえ、実務では Excelや統計ソフトで一発で計算できるので、式を覚えるよりは使い方を知ることが大切です。
(Excelでは =CORREL(範囲1, 範囲2)
という関数で計算できます)
Q3. 実際の例を教えてください!
A3.
たとえば、以下のような「気温」と「アイス売上」のデータがあったとします。
曜日 | 気温(℃) | アイス売上(個) |
---|---|---|
月 | 25 | 100 |
火 | 27 | 120 |
水 | 30 | 150 |
木 | 28 | 130 |
金 | 26 | 110 |

この2列の相関係数をExcelで求めると「1」になります。
これは、気温が高いほどアイスが売れるという、非常に強い正の相関があるという意味です。
Q4. 相関係数が高ければ、必ず因果関係があるんですか?
A4.
いいえ、相関がある=因果関係があるとは限りません。
たとえば「かき氷の売上」と「日焼け止めの売上」も相関が高いかもしれませんが、これは「暑い日」という共通の原因があるだけで、お互いに影響しあっているわけではありません。
相関はあくまで「一緒に動いているかどうか」を見るだけなので、「なぜそうなるか」は別に考える必要があります。
Q5. 相関係数を使うと、どんなことに役立ちますか?
A5.
以下のような場面で役立ちます。
- 売上と広告費の関係を見て、効果がありそうな施策を探る
- 生徒の勉強時間とテストの点数の関係を見て、成績向上のヒントを得る
- 気象データと商品売上を組み合わせて、需要予測に活かす
つまり、相関係数は「仮説を立てるヒント」や「データのつながりを見つける手がかり」として、とても便利なんです✨
私はデータ分析をしていて、相関を探るのがとても好きです。
「あっ、こんなものどうしに関係があるんだ~不思議だなあ!」ってよく思います。
まとめ
- 相関係数は、2つのデータの関係性を数値で表す指標です
- 値は -1〜+1の範囲で、±1に近いほど関係が強いです
- 高い相関があっても、必ずしも因果関係があるわけではないです
- 実務では
=CORREL()
を使えば簡単に求められます - 「何かと何かが関係してそう…」と思ったら、まず相関係数で確認してみましょう
相関係数について、詳しく別の記事(相関係数とは?Excelでデータの関係性を見抜く)で説明していますので、ご覧ください。
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