Q:時間の流れで分析するにはどうすればいいの?
A:
売上の推移、来店数の変化、アクセス数の増減など、ビジネスの現場では、「時間とともにどう変わったか」を知りたい場面がよくあります。
そんなときに使われるのが「時系列データの分析」です。
これにより、「トレンド」や「季節性」といった変化のパターンを把握できます。
● 時系列データとは?
「時系列データ」とは、時間の経過に沿って記録されたデータのことです。
たとえば:
- 月別の売上
- 日別の来客数
- 時間ごとのアクセス数
- 年ごとの人口変化 など
これらはすべて「時間がキーになっている」データであり、他の分析と違って「順番が意味を持つ」のが特徴です。
● 時系列データで何がわかる?
代表的な分析視点は以下の3つです。
- トレンド(長期的な傾向)
例:売上が全体的に右肩上がり/下がり - 季節性(周期的な変動)
例:夏にアイスの売上が伸びる、年末にアクセスが急増する - 突発的変化(外的要因による影響)
例:キャンペーンで一時的にアクセスが急増した
● Excelでできる時系列分析の第一歩
一番シンプルな方法は、折れ線グラフでの可視化です。
例:
A列に「年月」、B列に「売上」といったデータがある場合:
- データを選択
- 挿入 → 折れ線グラフ
- 時間の流れを視覚的にチェック
→ 上昇傾向・下降傾向・周期性などが見えてきます。
● 実務での活用シーン
- 売上の長期的な改善傾向を確認する
- キャンペーンや季節イベントの効果を測定する
- 定期的な需要の波(曜日・月ごと)を把握する
時系列データの分析は、単なる「集計」にとどまらず、未来の行動や戦略を考えるヒントになります。
● まとめ
用語 | 意味 |
---|---|
時系列データ | 時間の経過とともに記録されたデータ |
トレンド | 長期的な上昇・下降などの傾向 |
季節性 | 周期的なパターン(季節・曜日など) |
移動平均 | データの波をならして傾向をつかみやすくする |
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