Q:クロス集計って何に使うの?
A:
アンケート調査や売上データを分析していると、「男女別に傾向を見たい」「年代別の満足度を比べたい」など、2つの視点でデータを比較したい場面がよくあります。
そんなときに便利なのが、『クロス集計(Cross Tabulation)』です。
● クロス集計とは?
クロス集計とは、2つのカテゴリ項目を掛け合わせて、どんな傾向があるかを一覧にする方法です。
たとえば、以下のような質問があったとします:
- 質問①:性別(男性・女性)
- 質問②:商品Aの満足度(満足・ふつう・不満)
この2つを掛け合わせて、「男性のうち満足と答えた人は何人?」「女性は?」というように、傾向の違いを見える化するのがクロス集計です。
● どうして役立つの?
全体で「満足が多かった」と分かっても、「男女で差があるのか?」「年代で違いがあるのか?」といった、“どこに違いがあるか”を見つけたいときがあります。
クロス集計をすると、たとえば以下のようなことが見えてきます。
- 男性よりも女性の方が満足度が高い
- 20代は「ふつう」と答える人が多い
- 年齢が上がるほど「不満」が増えている
このように、「全体」だけでは見えなかった隠れた特徴や傾向が明らかになります。
● Excelでのクロス集計方法(ピボットテーブル)
Excelでは、ピボットテーブルを使えば簡単にクロス集計ができます。
例:
- 質問項目:「性別」「満足度」のデータがある表を用意
- 挿入 → ピボットテーブルを選択
- 行:性別、列:満足度、値:人数カウント
これだけで、「性別×満足度」のクロス集計表が完成します。
ピボットの出力例:
満足 | ふつう | 不満 | |
---|---|---|---|
男性 | 30 | 20 | 10 |
女性 | 45 | 15 | 5 |
➡ 女性の方が「満足」と答えた人が多い、という傾向が見える!
● 実務での活用例
- アンケート結果の分析(性別 × 回答傾向)
- 顧客属性別の売上分析(年代 × 商品カテゴリ)
- エリアごとの満足度比較(地域 × 評価)
「属性別に傾向を見る」=クロス集計の出番です。
● まとめ
用語 | 意味 |
---|---|
クロス集計 | 2つのカテゴリを掛け合わせた一覧表 |
ピボットテーブル | Excelで簡単にクロス集計を行う機能 |
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