Q&Aでわかるデータ分析(No.8 クロス集計)

Q&Aでわかるデータ分析

Q:クロス集計って何に使うの?


A:

アンケート調査や売上データを分析していると、「男女別に傾向を見たい」「年代別の満足度を比べたい」など、2つの視点でデータを比較したい場面がよくあります。

そんなときに便利なのが、『クロス集計(Cross Tabulation)』です。


● クロス集計とは?

クロス集計とは、2つのカテゴリ項目を掛け合わせて、どんな傾向があるかを一覧にする方法です。

たとえば、以下のような質問があったとします:

  • 質問①:性別(男性・女性)
  • 質問②:商品Aの満足度(満足・ふつう・不満)

この2つを掛け合わせて、「男性のうち満足と答えた人は何人?」「女性は?」というように、傾向の違いを見える化するのがクロス集計です。


● どうして役立つの?

全体で「満足が多かった」と分かっても、「男女で差があるのか?」「年代で違いがあるのか?」といった、“どこに違いがあるか”を見つけたいときがあります。

クロス集計をすると、たとえば以下のようなことが見えてきます。

  • 男性よりも女性の方が満足度が高い
  • 20代は「ふつう」と答える人が多い
  • 年齢が上がるほど「不満」が増えている

このように、「全体」だけでは見えなかった隠れた特徴や傾向が明らかになります。


● Excelでのクロス集計方法(ピボットテーブル)

Excelでは、ピボットテーブルを使えば簡単にクロス集計ができます。

例:

  1. 質問項目:「性別」「満足度」のデータがある表を用意
  2. 挿入 → ピボットテーブルを選択
  3. 行:性別、列:満足度、値:人数カウント

これだけで、「性別×満足度」のクロス集計表が完成します。


ピボットの出力例:

満足ふつう不満
男性302010
女性45155

➡ 女性の方が「満足」と答えた人が多い、という傾向が見える!


● 実務での活用例

  • アンケート結果の分析(性別 × 回答傾向)
  • 顧客属性別の売上分析(年代 × 商品カテゴリ)
  • エリアごとの満足度比較(地域 × 評価)

「属性別に傾向を見る」=クロス集計の出番です。


● まとめ

用語意味
クロス集計2つのカテゴリを掛け合わせた一覧表
ピボットテーブルExcelで簡単にクロス集計を行う機能

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